cynical remarks

ナイチンゲールの毒舌   - NATROMの日記

看護師には耳の痛い指摘だらけ.とは言え,そうした理想的な看護を行える人員配置・職場環境でないというのも事実.電子カルテ化で(バイタル等が自動的に入力されるような,最先端のシステムが導入されているところでは事情が異なるかもしれないが)入力作業が繁雑で,結局 ベッドサイドにいる時間が短くなっている,というのも,そこかしこで見られる光景.


本当は、研修医には「家に帰って明日のために寝ろ。ただし、カルテには当直医が困らないだけの記載を行い、家族にも十分に説明しておけ」と指導できるのが理想なのに。
主治医制ってのは,実は楽な面もある.ろくにカルテを書かなくても済んでしまうのだ.どうせどんな(ささいな)ことでも24時間 自分にcallがあるのなら,日々 適切なカルテ記載をするincentiveも働かないけれども.

交代性勤務の場合,患者の入院理由,現在の問題点,今日の状態・行なった処置・治療,今後の方針 くらいは最低限網羅したカルテ記載(他者が読むことを前提としたカルテ記載)と適切な申し送りが求められる.
救急っていうと,とかく「帰宅するのは月に数回の疲れ切った救急医」のイメージが強いが(某私大の高度救命救急センターを扱ったドキュメントが典型),そういう,病院に連日泊まり込み状態の医師のカルテ記載は乏しいはずだ(あくまでも勝手な想像).そこにあるのは「この患者は自分しか診れない」という思いこみ(思い上がり?)であり,適切にカルテ記載をしたり,他の医師に患者の状態を適切に申し送ったり,人に仕事を任せたりする能力が欠如していることの現れである.

一般社会では,仕事を抱え込んで部下・同僚に仕事を任せられない人ってのはマイナスの評価であるが,医療界では「責任感の強い」プラスのイメージが未だにはびこっている.医師自身がその状態に甘んじてきたとはいえ...
重症患者のために連夜の泊まりこみ、急患のため休日の予定の突然お取り消しなど日常茶飯事だ*2」などとのたまい、あるいはその言葉をありがたがるような状況は恥である。連夜の泊まりこみなどしなくてもよいシステムをつくるのがトップの仕事であろうに。150年遅れている。
御意.
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by e_physician | 2009-08-12 01:21 | 医学・医療一般


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