「困ってるひと」 医療崩壊ウォッチャー的視点からのツッコミ

d0023240_25459.jpgやたらと話題だったので読んでみた.
闘病記風の自虐的エッセイといった感じ.


・医療難民になれるということ
 いくらでも好きな医療機関(ナショナルセンター含む)を受診できるから,医療難民なわけで.アメリカだったら,そもそも家庭医の紹介状がなければ大病院は受診できないし,加入している保険によって受診可能な医療機関が制限され,あちこち多数の医療機関受診なんかできないシステムになっている.
 某芸能人が,診断がつくまで多数の医療機関を受診したということを,診察券をトランプのように広げて見せて語っていたが,それが日本ならではの贅沢であることを,理解してほしい.

・医療関係者についての記載
 固有名詞は書いてないし,地名もぼかしてはあるが,事情にちょっと詳しければどこの病院かは大体想像がつく.
 ここまで売れるとは予想してなかったのかもしれないが,担当医含め,こうした記載を目にしたら,あまりいい気はしないと思う.オンボロ病院のキテレツ先生,とか.
 それと,“オアシス”の元ハーバードのプロフェッサー先生の外来,診断困難な患者で溢れてたりして.

・後医は名医
 元ハーバードのプロフェッサー先生のとこ受診した際には病状がかなり進行していた可能性あり,このプロフェッサー先生だって,単独では診断に至らず,キテレツ先生の各種検査(もうありとあらゆる検査といっていい)を経て初めて,ようやく稀な診断に至ったわけで.

・(引っ越しのために)いろいろ理由をつけて毎週外出(しかも門限守らず)
 そういう患者に退院を促すのは医療機関として至極当たり前.入院待っている患者はたくさんいるんだから.


皮膚筋炎は国試にも出るが,筋膜炎脂肪織炎症候群は,よほどの専門医じゃないと聞いたこともないレベル.膠原病ぽいなぁってのは想像できるけど.
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by E_physician | 2011-09-06 02:55 | 医学・医療一般


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