freelance Dr.

以前,知り合いのアメリカ人医師から日本の医局制度について聞かれ,

 「例えて言うと,マフィアのファミリーのようなもんだよ.ボスに生涯忠誠を誓えば生活は保障されるが,背けば抹殺される.」

さらに続けて,

 「日本では大抵どこかの医局に属している医者の方が多い(多分).私のように全くどこにも属してないのは少数派で,いわばfreelanceってとこかなぁ.自由な反面,何の保障もない.クビになったら,次の職場は自力で探さないといけない.医局ヒエラルキーの日本では主要ポストは完全に医局人事で,職場探しはとても困難だ.まぁ,職場を選ばなければ,路頭に迷うことはないだろうけどね.」

以上の説明で,彼はよく理解(誤解,だったりして)したようだ.

教授から突然「来月から,あの病院へ行ってくれ」「このテーマで研究したまえ」などと,振り回されることはない.しかし,不安定であることには変わりない.時々,将来の方向性について考えるのに疲れると「誰かが勝手に決めてくれたら楽なのに」などと投げやりな気分になることもある.そんな時,医局もそれほど悪いもんじゃないのかもしれないなぁ,なんて思ったりする.医局離れが進む中,中途入局者でも大歓迎という医局も多いとか...(こういうの,悪魔の囁きって言うのかな.)


モラトリアムって,結局 選択の余地があるから陥るんだよな.要するに,ぜいたく病.
[PR]
by E_physician | 2005-08-06 00:26 | 医学・医療一般


<< 限りなく似て非なるもの 忘れられない授業 その1 >>