タミフル

 昨年は

 主訴:インフルエンザの薬(= タミフル)希望 

みたいな患者さんも少なくなかったが,今年は(まだ検査陽性者には出会ってないが)臨床的にかなり疑わしい患者さんに,「タミフルはちょっと...(いりません)」と言われてしまった.今年はこのパターン多いんだろうな.

 昨年なら,こんなことはあり得なかった.「48時間以上経ってますから(適応外です)」と説明しても,出してくれとしつこく食い下がられることもあったのに.

 タミフル備蓄不足というニュースもあるが,先のタミフル服用後の異常死に関する報道の影響もあり,今冬はタミフルを希望する人と拒否する人とで,最終的には相殺されるんじゃないだろうか.

 それにしても,タミフルによる(?)異常死報道は絶妙なタイミングだった.タミフル備蓄が不十分である(といっても日本は世界の約7割を使用する最大の消費国らしいが)ことに対する国民の不満をそらすのが目的だったんじゃないかとうがった見方もしてしまう.

 実は同じ作用機序のリレンザ(ザナミビル)という薬もある.吸入薬で,感染部位への到達時間は早く,全身への副作用リスクは軽減されているらしいが,取り扱いがやや面倒なのが難点である.手先の覚束ない高齢者には処方しづらい.


 "Tamiflu"って,"tame flu"なのかな.つい“民”という字を連想しちゃんだけど.
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by E_physician | 2005-11-30 01:04 | 医学・医療一般


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