まさに命がけ

今朝の民放ニュースを観ていてギョッとした.

d0023240_16573094.jpgd0023240_16574650.jpg箱根駅伝最終日 8区を快走していた順大の主将・難波祐樹選手が意識もうろうとなり,左右に蛇行を始め,よろよろと歩きに近い状態となったり立ち止まったり...極度の脱水症状である.監督は併走しながら水を渡すのではなく,力ずくでも棄権させ,救急車を呼ぶべきであった.

この選手が完走したことを,マスコミが感動的なシーンのように扱うのも,毎度のことだが呆れてしまう.


d0023240_16575573.jpg同選手は倒れ込むようにタスキを渡した後,意識もうろうのまま順天堂大病院(さすがに順大だから順大病院か)へ運ばれ,手当てを受け大事には至らなかったらしいが,それはたまたま運が良かっただけである.意識障害を伴うような脱水症状(熱中症もあったかも)は一歩間違えれば死に直結する.

監督は「難波が誤算だった.脚がけいれんし,責任感の強い子なので精神的にパニック状態を起こして脱水症状を誘発した.正直悔しい.選手に申し訳ない」などと語っている.まるでわかってない.脚がけいれんしたから・責任感が強いからパニックになったのではなく,脱水によって脚がけいれんし,意識混濁して冷静な判断力を失ったのだ.

スポーツ監督をやっていながら,脱水症・熱中症の知識がないとしたら欠格だし,わかっててそのままやらせたとしたら未必の故意といっても過言ではない.


そもそもこの駅伝には,ドクターストップをかけるような医師はいないのか?


熱中症による死亡と指導者の責任
スポーツにおける医師の誤判断による責任

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by E_physician | 2006-01-05 01:14 | 救急


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