よきサマリア人法のない国

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 例えば列車の中で,あるいは飛行機の中で,はたまた道ばたで病人が発生して医師の助けを求めても,多くの場合はその場に居合わせる医師の大半が自信を持って医師であることを名乗り,率先して助けに赴くことが少ない本邦の医療事情に象徴される.医師でない振りをして座席にうずくまっていたり,見て見ぬ振りをして通り過ぎたりという行為が日本で臨床教育を受けた医師の中には数多くみられるのであり,そこから国民の不満が噴出しているからである.(太字は筆者)


 本邦の医療事情,ではなく,司法事情とするべきである.

 聴診器も何もない状況で,急病人のために全力を尽くしても,結果が悪ければ訴えられ,場合によっては逮捕すらされかねないこの国で,誰が好き好んで名乗り出ようか?

 幸い今までそういう場面に遭遇したことはないが,昨今の医療を取り巻く司法の流れを見ていると,思いとどまる方が賢明な気がしてくる.
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by E_physician | 2006-04-03 00:32 | 医学・医療一般


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