薬物依存症

 前の記事でペンタジン中毒と書いたが,正しくは「薬物依存症」である.

 ペンタジン(一般名:ペンタゾシン)などの鎮痛剤依存症の患者さんについては,現状ではほとんど受け皿がないといってもいいだろう.基本的にこういった患者さんは時間外を受診する.依存症という意味では精神科領域であるが,緊急性がない(自傷他害の恐れがなければ)ため,精神科医が時間外に対応してくれることはまずない.かといって,後日 精神科を受診するよう指導しても,まず行ってくれない.家族を指導しようにも,ほとんどの場合 単独受診.当院で注射を拒否しても,あちこちの救急外来を転々とするうちに,気軽に注射打ってくれる病院に行き当たってしまう.極端な例では,日本全国 行脚している人も.
 
 一方で真に疼痛管理を必要とする患者さんもいるが,依存症を疑われて,すぐには鎮痛に対応してもらえない,という状況もある.
 
 現状では,救急外来でできる対応は「絶対に打たないこと」くらいである.
[PR]
by E_physician | 2005-05-05 02:03 | 救急


<< 最近見つけたスグレモノ  ネームオフ ペンタジン中毒 >>