カテゴリ:医学・医療一般( 94 )

予防に勝る治療なし

中1の虫歯、1.4本だけ=未処置割合も過去最低-学校保健統計

「家庭、学校の地道な歯磨き指導が効果を上げた」?

それだけ?

新潟県の快挙はスルーだね.
ネット上では見かけたが,目立って取り上げられなかった事実↓(2007年の記事)

県内の子どもの虫歯数は最少

 県は15日、本県の12歳児の平均虫歯数が2006年度に全国最少の0・99本となったと発表した。1本も虫歯がなかったのは、ほぼ3人に2人に相当する62%に上った。県は「学校などでフッ素洗口を進めてきた効果が大きい」と話している。

 虫歯数の統計では、永久歯がほぼ生えそろう12歳児(中学1年生)の数字が代表的な指標。2006年度調査によると、本県の12歳児計約2万3700人に対し、虫歯数は治療済みを含め計約2万3300本だった。全国最少となったのは7年連続。

 虫歯予防のため、県はフッ素液を使ったうがいに取り組むよう、1970年度から幼稚園や小中学校に促してきた。

 予防策が奏功し、12歳児の虫歯数は1980年度の5・03本から年々減少。県や国は2010年度までの達成目標を1本としたが、本県では前倒しで目標を達成した。

 2006 年度の県内の「フッ素うがい」の実施率は、全国平均より約10倍高い34・4%。県は「実施率40%を目標に、一層の推進に努めたい」(健康対策課)としており、本年度から県内の全養護教諭を対象とした研修会を開始。虫歯予防とともに、子どもの歯周病の予防にも力を入れる考えだ。

新潟日報2007年5月16日

12歳児虫歯:過去最低の1人0.99本 厚労省目標達成、全国初か /新潟


 泉田裕彦知事は15日、06年度の県内の12歳児の虫歯数が1人平均0・99本と過去最低となり、厚生労働省の掲げた目標(平均1・00本)を達成したと発表した。

 日本歯科医師会や文部科学省の統計では、虫歯の少なさで、7年連続全国1位を記録。目標達成も全国初とみられている。

 調査は、永久歯のほぼ生えそろう12歳(中学1年生)を対象に実施。治療済みの歯も数に入れられる。06年度は1人あたり0・99本で、全国平均1・71本を大きく下回った。調査を始めた80年の1人あたり5・03本にくらべ、5分の1以下に減少している。

 厚労省や県は、10年までに平均を1・00本にまで減らすことを目標に掲げており、4年早い達成となった。県健康対策課は70年から全国に先駆け、教育現場でフッ素を含む水で口をすすぐ方法(フッ素洗口)を普及させたのが功を奏したとみている。

 泉田知事は「虫歯は万病の元。虫歯が減れば医療費全体の削減につながる」とコメント。フッ素洗口は1人あたり年間200円かかるが、未実施の場合にくらべ、歯科治療費が年間4556円違うという。同課の担当者は「歯周病予防も含め、注意喚起は続けていきたい」と話した。【渡辺暢】

毎日新聞 2007年5月16日



まぁ,ワクチンと同じで反フッ素論者が多い国だからな.

記事引用
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by e_physician | 2009-12-18 00:41 | 医学・医療一般

白衣の前を閉めるの閉めないの,の件

白衣の前を閉めないのはけしからん!みたいなコメントがあちこちのblogやBBSに散見されるが,理解に苦しむ.

白衣は作業着すなわち防汚衣である.
中に来ている私服が汚れないようにするためのものだ.従って,中の私服が汚れてもいいのなら,前をはだけてようと,そもそも白衣着る必要も,ないのだ.アメリカやイギリスだと(その他の国については知らない),小児科医の一部や精神科医なんかは白衣を着ていないことが多い.そういえば,Dr.Houseだって白衣着てないぞ(内科医って設定だけど).

白衣は防汚衣,すなわちそれ自体は汚れているものだから,CV挿入など厳密な清潔操作が必要な場合は,白衣(着ていようといまいと)じゃだめで,滅菌術衣を着用してmaximum precautionsでやるのである.
白衣は汚いが,患者毎にいちいち取り替えるなんてのは,非現実的である.従って,汚いものとして認識して行動すればよい.もちろん,汚いと言っても,それ自体が大きな問題になることはあまりない.
MRSAとかの菌が付着しているのでは? そりゃあ付着している可能性はある.しかし,白衣で患者の目鼻口なんかをなでなでするわけでもなし.

白衣の前を閉めないことを,ことさらに言う連中にとっては,白衣は清潔着なんだろうか?

救急系の医師は,ドラマ「コードブルー」みたいに,術衣がユニフォームになっていることが多く,白衣はめったに着ない.すなわち,ちょっと羽織るだけだから(羽織る理由は,肌寒い時,とかいうレベル.コート代わり.),いちいちボタンは閉めてない.外傷患者を診療するときは,術衣の上にディスポの防汚衣(薄手の不織布製の割烹着みたいなやつ)を着る.

そう言えば,何年か前に,医師のネクタイは細菌に汚染されている,ということを示した論文が出ていたが(こんなネタも論文になるんだね),この著者の本来の意図は,ネクタイ締めるのが嫌だから,汚染を根拠にネクタイ禁止に持ち込みたかったのではないかと私は推測している(いや,絶対そーだ).

ナースキャップだって,細菌だらけで,毎日交換するわけではない(らしい)し,ズレると止め直したりすることで手が汚れるとか,仕事の邪魔とか,いろんな理由で,先進的な病院ではほとんど廃止の方向.今じゃ看護学校か,コスプレくらいでしか見かけなくなってきている.

高級フレンチのシェフだって,板前さんだって,トイレ行くたびにあの白いユニフォーム着替えたりしないぞ(手はしっかり洗ってくれている...と信じたい).


白衣には医師の権威づけ,みたいな役割もあるだろう(白衣着てないと,医師に見えないっていう...).しかし,白衣高血圧といったマイナス面もある.
権威づけ,言い換えればある種のファッションとみなすなら,閉めようが閉めまいが,本人の自由である.ビジネススーツは,座っている時は,ボタンは開放するか1個だけ止めるくらいでよく,起立時・歩行時は閉める,なんてビジネスマナーはあるが,医師は座ったり立ち上がったりが頻回だし.


白衣について,理論的に書いてあるのは以下のサイト(医師向けではないが)くらい.
北海道大学理学部化学科学生実験
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by e_physician | 2009-11-14 05:38 | 医学・医療一般

例のドラマ

ギネ↑ か ギネ↓ かという別の視点でも各所で盛り上がっている.
ちょっと気付いただけでも,ツッコミどころ山盛り.

・いくら何でも病院内 全力疾走し過ぎ! 100m走じゃないんだから.

・病院に到着したのに,救急車内で産ませる,って...結局 出てこなくて初療室へ移動.「だったら最初から初療室でやれよ!」の救急医の一言は正しい.ただ,これ,救急医らを押しのけて出産させようとする紀香を患者から引き離すのも大事なんだが(体格的には救急医より紀香が勝ってるけど).母体が外傷負ってるのに,その処置を後回しにして出産優先て...「救命病棟24時」の影響かなぁ.

・貴重な入局者をあんな無愛想な指導医の下には普通つけないだろ.医局長アホ過ぎ.

・あんだけ無愛想だったのに,携帯で助けを求めると急に優しく指示し始めるのね.

・今時,割り箸にタオル巻いて口に突っ込む?それよりとっとと救急車呼ぼうよ.

・ターミナルの患者さんの死亡後「カテーテルを抜去するので補助してくれ」...医師一人で抜去できないカテーテルって何だ??

・血だらけの術衣・手袋はきちんとその手術室で脱いでから隣の手術室に行こうね

・若手の医師をドンと突き飛ばして心マ交替...“お前の心マはなってない!理想的な心マはこうだ!!”って感じか?(確かに紀香の方が体格はいいけど)

 ちなみに,医療ドラマでは欠かせないDCだが,あの場合,心疾患による不整脈としてのVfではなく,大量出血の断末魔としてのVfなので,まぁ,どうしてもかけたきゃDCやってもいいけどさぁ,あのシチュエーションだったら,DCかけた後の波形は,ふつーはasystoleのはず.まるで紀香の心マとDCが著効したような演出だったが,現実にはあり得ない!! あの状況では止血処置と並行して,とにかく人員フル稼働で大量輸血ポンピングでしょ.もちろん心マも必要だけどさ.どーせなら,白い巨塔みたいに「ボスミン5筒!」とか言ってくれたら,さらにツッコミどころが増したのになー.
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by e_physician | 2009-10-17 22:38 | 医学・医療一般

まいこー

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Valium(ジアゼパム)
Ativan(ロラゼパム)
Versed(ミダゾラム)

ivなのか,内服なのか不明な部分もあるが,いろいろてんこ盛り.これに最後のプロポフォールがトドメをさしたんだなぁ,きっと.
プロポフォール打って10分後 トイレに2分行って,戻ったら呼吸停止していた,と医師は証言しているとか.いまいち納得いかない時間経過だが.
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by e_physician | 2009-08-27 00:11 | 医学・医療一般

cynical remarks

ナイチンゲールの毒舌   - NATROMの日記

看護師には耳の痛い指摘だらけ.とは言え,そうした理想的な看護を行える人員配置・職場環境でないというのも事実.電子カルテ化で(バイタル等が自動的に入力されるような,最先端のシステムが導入されているところでは事情が異なるかもしれないが)入力作業が繁雑で,結局 ベッドサイドにいる時間が短くなっている,というのも,そこかしこで見られる光景.


本当は、研修医には「家に帰って明日のために寝ろ。ただし、カルテには当直医が困らないだけの記載を行い、家族にも十分に説明しておけ」と指導できるのが理想なのに。
主治医制ってのは,実は楽な面もある.ろくにカルテを書かなくても済んでしまうのだ.どうせどんな(ささいな)ことでも24時間 自分にcallがあるのなら,日々 適切なカルテ記載をするincentiveも働かないけれども.

交代性勤務の場合,患者の入院理由,現在の問題点,今日の状態・行なった処置・治療,今後の方針 くらいは最低限網羅したカルテ記載(他者が読むことを前提としたカルテ記載)と適切な申し送りが求められる.
救急っていうと,とかく「帰宅するのは月に数回の疲れ切った救急医」のイメージが強いが(某私大の高度救命救急センターを扱ったドキュメントが典型),そういう,病院に連日泊まり込み状態の医師のカルテ記載は乏しいはずだ(あくまでも勝手な想像).そこにあるのは「この患者は自分しか診れない」という思いこみ(思い上がり?)であり,適切にカルテ記載をしたり,他の医師に患者の状態を適切に申し送ったり,人に仕事を任せたりする能力が欠如していることの現れである.

一般社会では,仕事を抱え込んで部下・同僚に仕事を任せられない人ってのはマイナスの評価であるが,医療界では「責任感の強い」プラスのイメージが未だにはびこっている.医師自身がその状態に甘んじてきたとはいえ...
重症患者のために連夜の泊まりこみ、急患のため休日の予定の突然お取り消しなど日常茶飯事だ*2」などとのたまい、あるいはその言葉をありがたがるような状況は恥である。連夜の泊まりこみなどしなくてもよいシステムをつくるのがトップの仕事であろうに。150年遅れている。
御意.
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by e_physician | 2009-08-12 01:21 | 医学・医療一般

Uターン就職のお誘い

中学の時の同級生から突然の電話.

地元では大きな病院の一人っ子で,某マイナー科を選択し,別のマイナー科の伴侶とともに,現在は経営にも関わっているらしい.

で,ウチで働く気はないか?と.

・・・

だいたいQQやってんのに,そういう小さい非急性期病院では方向転換を迫られるわけで.
どうせ家業を継ぐのがわかってたんなら,病院にとって必須な内科医になれば良かったんじゃあ? 自分はマイナー科(到底 内科転向は難しい)専攻しといて,私にはQQやめて内科やりに来ない?って,どういう...

いや,別に元同級生に雇われるのが嫌だってわけじゃない.
だけど,地元のために,とか大義名分を掲げながら,本音は自分の(親族が作った)病院を潰したくない,ってのがミエミエなんだよなぁ.

地方切り捨ての国の対策に賛成なわけではないが,少なくとも,医師数が急には増えそうにない現在,アクセス制限・集約化は避けられない.
だけど,そんなド田舎にその病院が必要なのか,という命題は思い浮かばないんだろうな.早めに閉院した方が負債は少なくて済むかもしれないのに.

まぁ,学生時代から,継がなきゃいけないっていう悲愴な十字架を背負ってて,傍目にも可哀想な感じはしていた...正直 継ぐものがないって(その分 悲しいほど貧乏だったけどね),気楽でいいや.


ところで,以前から疑問に思っていたこと:医師が病院を移ることを何と呼ぶのが適切なんだろう? サラリーマンなら,仕事の内容自体があまり変わらなくても,会社を変わると「転職」.医師の場合は,「転院」...なわけない.うーん,勤務先変更?
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by e_physician | 2009-06-10 22:43 | 医学・医療一般

病院の常識...だといいのに.

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 この本の1ページ目の一節:

 ホテルはサービスを売る場所で,サービスは人によってつくられるもの.だから,それをつくる人によって,ホテルの価値が変ってくる.いたって当たり前のことだが,これほどホテルの本質を端的に表しているフレーズはほかにはないだろうと私は思う.
 人材の優劣が会社の価値を強く決定してしまう産業だから,ウエスティン・ホテルズは社員をとても大切にしていると自負していた.社員を大切にすれば,優秀な人材が集まる.また育つようになる.それが会社の価値を上げていく.
 前半の,本質はとっても似ている業界ですが,後半の「社員をとても大切に...」あたりが別世界のようで.
 
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by e_physician | 2009-03-28 23:06 | 医学・医療一般

国語の時間

問.以下の誤った使用例 2例と,正しい使用例とを比較し,「たらい回し」という言葉の定義を示しなさい.

誤った使用例 1
「次々と病院から受け入れを断られ,たらい回しにされた奈良県の妊娠中の女性が,救急車の中で死産した.」 *

誤った使用例 2
「ゴールデンウィークの直前に,ディズニーランド周辺のホテルに片っ端から電話したが,「満室」「予約でいっぱい」と,たらい回しにされた.」

正しい使用例

「両親を事故で失った太郎は,叔父夫婦に引き取られたが,叔父の会社の経営が傾いた後は,方々の親戚の家をたらい回しにされた.」

*注 救急車は患者を車内に搬入した後,搬送先の病院が決定するまでその場に停まり,発車しない.



暗記ではなく,考えて答えさせる良問だと思うのだが...
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by e_physician | 2009-03-22 00:18 | 医学・医療一般

命の値段

Family: Octuplets' mother has 6 other children

6人も子供がいて,さらに(IVFまでやって)子供を産もうとする意欲もすごいが,この周産期にかかった(保育器の中だからまだかかるよな)医療コストがいくらなのか,知りたくて知りたくて.

この出産に際し,7週間にわたり46人の医師・看護師らがスタンバってて,
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うち3児は当初 呼吸器装着で,今は離脱しているけど,今も全員クベースの中って,医療費どんだけかかんのよ?

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お車からすると,お金持ちそうだけど(注:車には疎い).

七つ子ってことになってて,C/Sやったら八つ子だったなんて,これも誤診てゆーのかな?
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2009/02/28 書き足し:
 1年前から無職のシングルマザーだとか...医療費は研究費とかで賄われるんだろうな.CNNによると,多胎をネタにテレビ出演とか本の出版を狙ってるとか...
 めでたい/すごい!というムードから段々 空気が変ってきたなぁ.当然だけど.

 受精卵を8つも(あるいはそれ以上か)子宮に戻したのはかなり怪しい医師らしく,今まで妊娠・出産にこぎつけた例はごくわずかとか.本症例で一挙に成功率up!


記事引用
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by e_physician | 2009-01-30 23:30 | 医学・医療一般

臨床研修制度の意義

現行の臨床研修制度については,賛否両論(賛<<<否?)というか,医療崩壊の元凶にされたり,ええい,もう半分の1年にしちゃえー,なんて意見まで出たり.

私は,意義がなくはないと考えている.

もちろん,厚労省が考えているような“総合医(?)”に,わずか1-2年でなるのは無理だ.
臨床研修制度の意義は,産科や麻酔科をローテすれば,お産を扱えるようになったり,手術の麻酔を一人でかけられるようになる,というものではない(←厚労省って,本当にこーゆー“総合医(?)”を想定しとるんだろーか?).そうじゃなくて,例えば,病棟の患者が急変した時に,ばっちり挿管できなくても,とりあえずバギングで粘って(でもバギングって本当は難しいんだけど;実は苦手)上級医を呼ぶ,とか,何科であっても担当の女性患者が腹痛を訴えたら妊娠を常に疑う,とか...まー何でもいいんだけど,ローテしたすべての科の業務を立派にこなすのではなく,あー何となくこれってやばいな,とか,これは専門医じゃないとどーしよーもない,とか,そーいや○○とかいう小児疾患あったな,とか,引き出しを増やす程度のものだと思うんだよね.ま,その程度,だけどその程度でも実は重要だったりして.


だいぶ前に,精神科入院中の患者さんが手首を切っちゃったんで処置お願いします,ってcall受けて,病棟にヘルプに向かったことがある.病棟に向かいながら,きっと周囲 血だらけで,なーんにもないんだろーなー(ラインも入ってなくて,モニタもついてなくて)と想像しつつ病棟へ行ったらば!
創部は圧迫止血されてて!きちんとモニターがついてて!ライン確保してあって!しかも乳酸リンゲル液が全開で落とされてて!ついでに採血もしときましたって!あなた本当に精神科医?って状況だったのだ.
マッチング導入後の世代の,若手の精神科Drだった.
これが中高年の精神科医だったら,普通は私の当初の想像通りである.

念のため言っておくが,中高年の精神科医を中傷しているのではない.従来のストレート研修では,それが当然の環境だったし,そういうバックグラウンドであれば,それは無理もないことでもある.自分だって,救急やってなくて,どこ科のストレート研修を選んでいたら,きっと何もできないはずなんだから.

いや,上記の若手のDrみたいに完璧(いやー,本当に完璧だよ.あとは縫うだけだもん)じゃなくてもいいんである.初期の2年間の研修で習ったことなんて,知識も技術も使わなければすぐ忘れてしまうのが人間の性である.でも,えーっと研修医当直御法度に確か書いてあったよな,とか,いや本日の治療指針かな,とか何か読んだり調べたりしてようやく思い出すくらいでも,それすら思いつかなくて頭真っ白パニック!よりは全然マシだから.

私が皮膚科研修で学んだことは,非専門医は安易にステロイド外用剤を処方すべきでないってことくらいだし(←かなり誇張表現).


ある研究会で,米国人医師が,日本でこのような研修制度が導入されて,定着するまで混乱が起きるのは当然だ,と言っていた.アメリカの医学生の最後の2年分が日本では初期研修2年間に相当するのだと.アメリカでは高校卒業してから8年かかるから,日本の医学部6年+初期研修2年=8年で同じレベル,と考えると,まぁそんなものか,と.アメリカの医学生のいわゆる“ポリクリ”では,日本の初期研修医並に患者を診察したり,処置をやったりしてることを考えるとね.
じゃあ,日本の医学生のポリクリをそのまま初期研修レベルの内容にしちゃえば,6年でひよこ医師の出来上がり!ってアイデアもあるが,そうは言っても,日本の患者が医学生による診察や処置に(指導監督下とは言え)納得するかっつーと...「研修医は嫌だ」とかいう人も珍しくないのに.



というわけで,「山椒は小粒でもぴりりと辛い」. ...ちょっと違うな.

注:週末勤務で疲労がたまってて,まとまりのない文章になっております.
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by e_physician | 2008-12-22 01:10 | 医学・医療一般