<   2006年 10月 ( 7 )   > この月の画像一覧

読んだ.笑った.泣いた...

創作童話「パンダと白熊」
[PR]
by E_physician | 2006-10-29 00:25 | 医学・医療一般

医職同源

不合格 年齢差別認めず 群大訴訟 地裁判決

 この人が卒業して初期・後期研修終える頃には64歳...とかいうのは,ちょっと置いといて...

 この件が最初にニュースになった時にも書いたが,当時の群大のHPのFAQによると
応募に年齢制限はありますか?
--年齢制限はありません。制限があるとすれば、あなたの知力・体力・気力です。しかし、医師として活躍するには、6年間の課程に加えて、臨床研修2年間も含め卒後10年間くらいの経験が必要であることを考慮してください。
とあった.現在のFAQは以下の通り.
出願するにあたり年齢制限はありますか?
⇒ありません。いずれの入試においても年齢はもちろん、性別、出身地等の区別なく、全く同じ条件のもとで選抜を行っています。
この微妙な表現の違いは何なんだろう.でもよく考えてみれば,「応募」は自由(だけど合否を決めるのはこっちだからねー)という屁理屈も成り立つ.

 報道によれば「入試担当者に説明を求めたところ,年齢が問題となったという説明を非公式に受けた」とのことだが,この辺の言った言わないは録音テープでもなきゃ裁判で証明するのは難しいから,裁判という場では勝ち目はなかったのかもしれない.ただ,上記発言が事実だとすると,奈良の事件でもよく批判される“後出しジャンケン”っつー気がしなくもない.

 ところで,よく持ち出される数字:医学生一人医者に育てるのに6千万だの1億だのってのは,恐らく私大医学部の学費から出てきているのかと思われるが,それが全額医学生の教育に使われているわけではなかろうよ.高額な超最先端医療機器なんて医学生の教育とは何の関係もないし(学ぶ内容も,国試に出るのも,結局は超最先端ではなく,基本的な事柄ばかりだから),大学病院の医師のうち医学生の教育に深く携わっているのは,果たして何割くらいだろうか.ポリクリも,ただ見てるだけだったり,自習させたりで,ろくに指導もしない科もあるから,純粋に医学教育にかかる費用ってさほど高額じゃないんじゃないかと思う.
 ちょっと定員増やしたって,直接的に困るのは,病理実習の顕微鏡の台数くらいじゃないか?解剖実習だって,1体を4人で解剖する大学もあれば6人のとこもあり,多少増えたってどってことないだろう.少なくとも,一人増えたから,教育コストが1億円よけいにかかるってことはないはずだ.
 そういう意味で群大はこの主婦を入学させたところで,それほど大きな被害はないんだから,特例で入学させといて懐の広いところを見せてもよかったのでは?(懐が狭いからこうなった,とも...) もちろん,仮に入学させていたとしても,臨床研修先選びには相当苦労すると思うが,それは自己責任ってことで.


 医学部は医師養成所であって趣味の学問とはちがーう!という意見もあるが,実技を伴わない学問だけのコースを作ってもいいんじゃないだろうか.で,司法書士ならぬ医療書士みたいな資格作って,医師の代わりに保険や労災の書類書いてくれる*職種(サインはするからさぁ)とか,どこかのblogで提案されてた,ムンテラしてくれる医療説明士(胃カメラとか輸血とか造影剤の同意書とか,ルーチンの説明内容だけでも)なんかがいたら,医師の疲弊もだいぶ少なくなると思うのだが...ダメ?

*アメリカでは,高い給料払ってる医師にペーパーワークなんかさせたらもったいない(医師には医師でなければできないことをやってもらわないと)と,そういう職種があると聞く.あぁ,日本じゃ医師の給料は安いから,もったいなくないか. せめて,たくさん書類書いたら,1通につきいくら,とか給与に上乗せしてくんないかなぁ.そしたらいくらでも診断書 書いちゃうよ(ウソ).

記事引用
[PR]
by E_physician | 2006-10-29 00:08 | 教育

CTは死のトンネル

 ・・・ってのは救急医にとっては常識である.

 救急処置室のすぐ隣にCT室があるようなところは別として(いや,例えそうであっても),CT撮ってる最中に何か起きたら,普通は目も当てられない.そもそも急変に気付くのが遅れるし,処置もしにくい.CT室に救急カート常設してるところはそう多くはないだろうし.

 だから,特に外傷において強調されるのだが,呼吸・循環に異常がある場合は,それらを安定させずしてCT室へ急いではいけない・・・それが“CTは死のトンネル”の意味するところであり,戒めなのである.

 大淀病院はCT室が少し離れたところにあったようだから,CT室への移動・撮影中に子癇発作が起きたら...とか,それより搬送を急いだ方がよい,というのは至極妥当,というより賢明な判断と思われる.
 もし,CT室への移動中や撮影中に何かあったとしたら「子癇で易痙攣状態であった患者を無理に移動させ,CT撮影を強行したことにより・・・」と叩かれるのは間違いない.


 福島といい,奈良といい,こんなことが続くと,正直いつまで救急続けられるか自信なくなってくるなぁ...

 あぁ,明日(もう今日か)も仕事だ...もう寝よ.
[PR]
by E_physician | 2006-10-21 01:30 | 救急

産科医減少にさらに追い討ち

<分べん中意識不明>18病院が受け入れ拒否…出産…死亡

 非産婦人科医として,国試レベルの知識で考えれば,子癇発作→その結果としての脳内出血 と考えるのが自然じゃないのかなぁ.
 それに,2時ごろから搬送先をあたり始め,18ヶ所に受け入れを断られ,午前4時半ごろようやく搬送先が決まったというのは時間経過として普通である.もちろん,一般の方や遺族にしてみれば,長すぎると感じられるだろうが,実際これくらいかかるのである.

 「適切な処置ができていれば助かったはずだ」...思いはわからんでもないが,こういう発言が繰り返されるほど,搬送拒否は増えていくと思う.今日のニュースステーションの報道も例によって悪意に満ちていたが,出演した産婦人科医の「母体死亡や胎児死亡による訴訟に巻き込まれたくないという思いが搬送拒否につながるのでは」という主旨の発言が唯一まともだったが,果たして一般視聴者に通じたかどうか.

 画面で見る限り,児は健康なようである.それはつまり,母体の呼吸循環が適切に管理されていたからだと思うのだが.

 この病院の院長も「結果として判断ミス」なんて発言してたなぁ...もしこの担当医が辞めちゃったら(つーか,辞任に追い込まれそうな雰囲気だけど),後任医師は見つからんと思うよ.

記事引用
[PR]
by E_physician | 2006-10-17 22:56 | 救急

新製品はとどまるところを知らず: みかんのパン

真剣に作ってんだか,おふざけなのか...
d0023240_071475.jpg

表面の粗造な感じとか,遠目に見ると,みかんそのもの(大きさ的には伊予柑か).努力は認める.
d0023240_03036.jpg
d0023240_031163.jpg
みかんジャムが入っているので,確かにみかんの味である.なよっとしたパン生地がみかんの薄皮のような雰囲気を醸し出し...
[PR]
by E_physician | 2006-10-16 00:09 | ごはん

秋の新作カクテル

d0023240_039786.jpg
店頭で見つけて即買い.この外観は最近のカクテル系の中ではピカイチだ.

飲んでみた感想: マンゴーはnice.ただメロンは...不味いわけではないのだが,イマイチ.
 いや,製品のせいではない.キンモクセイの香りを「トイレの匂い」と言う子供が増えているのと同じで,メロン味って種々雑多な飲食物(消しゴムなんかもあるなぁ)に広く使われているので,何となく,安っぽい感じがしてしまうのだ.最近は,本当にメロンだなぁと思うのは,本物のメロンを生で食べた時くらいである.



追加レポート(10月10日)
世間ではメロンの方が人気なようで...
d0023240_0282552.jpg

[PR]
by E_physician | 2006-10-09 00:45 | その他

防ぎえた死

防ぎえた死をなくせ ~救急医療最前線~

「防ぎえた死」・・・救急医療に関わっている者には聞きなれたフレーズである.それをいかに減らすかが課題であるってことも.

この番組の主旨は,全ての医師が全身を診る研修を受けてきたわけではなく,それは医師個人のせいではない,また適切な初療ができる救急専従医は全国的にもまだ少ない...といったところであるが,昨今の一般の視聴者がそう受け取るかどうかは疑問である.

うちのお父さん[お母さん,息子,娘・・・]は,ひょっとして処置が適切だったら助かってるはずだったの? =>あの医者訴えてやる! となるんじゃないかと危惧してしまった.

訴えるなら厚労省だからね.間違えないように.

番組紹介 転載
[PR]
by E_physician | 2006-10-08 21:45 | 救急